古い十円硬貨(純銅ではありませんが)でも磨きをかければ、鏡面仕上げのようになります。右の硬貨は、新しいけれど保存状態が悪いので、銅が酸化して緑青(ろくしょう)が生成しているようです。鎌倉大仏様も長年の風雨にさらされてあのような色になったわけです。緑青は、教科書的には銅の炭酸塩・水酸化物として説明されることが多いのですが、その生成のメカニズムは複雑で、単に二価の銅イオンがダイレクトにできるというようなものでもありません。
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