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水草のオオカナダモを用いて、植物の光合成と呼吸によって液性がどのように変化するかを観察します。試験管内の水溶液はBTBで、酸性では黄色、アルカリ性では青色を呈します。オオカナダモが、呼吸によって二酸化炭素を排出すれば水溶液は黄色に、光合成によって二酸化炭素を吸収すれば青色になると予想を立てます。

一定の時間を要する実験ですが、太陽光が強ければ2本の試験管内の色素の色変化の差は大きくなります。また、太陽光があたることで酸素が気泡となってたまることも確認できます。一定量を捕集して、線香の炎を大きくする実験には、試験管ではなく、容量の大きな三角フラスコやペットボトルが向いています。なお、教科書には、植物の呼吸の確認に石灰水を用いる方法も紹介されていますが、こちらBTBを用いる実験の方が、同じ色素を用いて相反する変化を視覚的にとらえやすいので魅力的な題材です。


理科教育法「1年生物」光合成と二酸化炭素の関係p38


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