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ドライアイス(分子結晶)表面から激しく二酸化炭素が昇華しているので、摩擦が小さくなります。実験台は滑らかなので特にホバークラフト効果が大きいのです。ドライアイス上にキャラクター(アノマロカリス)を乗せてみました。

ドライアイスは分子結晶:ドライアイスは、二酸化炭素の固体です。二酸化炭素分子( O=C=O )を構成する炭素と酸素の二重結合( O=C=O )部分は、電気陰性度の差により、電荷に偏りが生じますが、構成原子が直線上に並んでいるので、正負の電荷が打ち消し合って分子全体としては無極性となるのです。δ+δ-(デルタ)は、わずかに電荷に偏りがあることを示します。

             δ- δ+ δ-

             O=C=O

 ポリ袋や容器に入れると、短時間で昇華して発生してきた二酸化炭素が充満してきます。二酸化炭素の分子量は44なので、同量の空気が入ったポリ袋を用意して重さを比べると、ややズシッとくる感じがあり、なるほど二酸化炭素の方が重いということが実感できるのです。さらに、硬貨や金属製品と接触させと昇華が激しく起こり、振動や時に音が鳴ったりして楽しめます。机上ではホバークラフトのように滑り、長い廊下を使うと数十メートルを滑走させることも可能です。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。


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