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水の底に沈んでいた卵が、食塩を加えると浮かんでくるというスタンダードな実験。

水の密度は約1g/cm3、卵のそれは1.1 g/cm3なので、卵を水の入った容器に入れれば、ゆっくりと底に沈むはずです。そこに食塩を加えていくと、次第に水溶液の密度が高まってくるので、卵が次第に浮いてくるというものです。食塩(主に塩化ナトリウム)の飽和水溶液の密度は、約1.2 g/cm3ですので、飽和に達する前に卵は浮かんでくることになります。シンプルな実験ではありますが、食塩を溶かしていき、水溶液の密度と一致したところで、停止して漂うところを観察できるのが魅力的です。また、食塩の溶かし始めが白濁することや、濃度が高まってくると、水溶液中の濃度差の部分で光の屈折が異なる…いわゆるシュリーレン現象も観察することができます。さらに、スターラーで回転させているときには、卵がうずに引き込まれたりと、さまざまな科学現象に触れる機会となるでしょう。

なお、飽和食塩水100g中の食塩は26.4g(20℃)で、温度を上げてもその溶解度はほとんど上昇しません。一般に温度が高くなると溶解度は大きくなる溶質が多い中、塩化ナトリウムは特徴的な溶質であるともいえます。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。

  

 


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