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根菜類には、過酸化物を分解する酵素が存在しています。ニンジンやジャガイモ等をすりおろして、過酸化水素を加えると酸素の発生が観察されます。

「動 画」ニンジンのすりおろしを用いて

□酸素濃度が高まったことが確認できました。

「解 説」

根菜類に含まれる酵素(カタラーゼ)の働きで過酸化水素が分解され、酸素が発生してきます。

2H2O2 → 2H2O + O2

発生してきた酸素を三角フラスコにためておき、火のついた線香を入れるとポンと音をたてて、炎が大きくなります。数回に渡って同様の操作を繰り返すことができますが、酸素の消費は意外と大きいので、炎が確認できたらすぐにビンの外に出すようにします。根菜類としては、ニンジンの他、ジャガイモやダイコンなども利用することができます。無機触媒である酸化マンガンなどと併せて、触媒の働きについての学習の補足とすればよいと思います。なお、過酸化水素の代用品として、漂白剤(酸素系!)を使用することもできます。

◇サブタイトル:酵素パワーだわー!

◇使用試薬:過酸化水素水


▽このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。


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