UA-119493607-1 青銅鏡をつくる | らくらく理科教室
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銅とスズを加熱、溶融させて合金(青銅)とし、型に入れて冷やします。固化した合金の面を磨き上げると美しい鏡面が見えてきます。高温で融解させた金属を扱うには、なかなか度胸が必要ですが、手応えのあるダイナミックかつロマンを感じる実験です。

「動 画」研磨剤で磨き上げる

実験プリント版

「実験タイトル」古代の鏡『青銅鏡』をつくる

「サブタイトル」度胸のいる青銅鏡つくり

「学習項目」金属 合金
「準備物」スズ30 g 銅片70 g 活性炭薬さじ(大)1杯 ルツボ(またはおたまなどの金属器) マッフル るつぼバサミ 金属製の型 金網 耐水ペーパー ピカール

「操作手順」WEB非公開

 

 

 

 

「注意事項」

1.  保護メガネ必須。とにかく火傷に注意。型から取り出すのは完全に冷却した後に。

2.  研磨作業は思いの外重労働である。数日間かけるつもりで気長に構えると良い。

3.  完成した青銅鏡はさびやすいので、乾燥した場所で保管する。

「解 説」

1.  青銅は銅とスズの合金:銅の融点1085℃、スズは232℃ですが、混合することで凝固点降下が起こり、スズの割合を30%にすると融点が700℃程度にまで低下します。合金にすることで、低温での鋳型加工や彫金が楽になるのです。スズの割合をさらに高くすると、もっと融点が下がり、磨くと白銅色~銀色になって映り方は自然な感じになるのですが、もろく割れやすくなってしまいます。逆に、銅の含有率を増やすと、黄金~茶色を帯び、いかにも金属という雰囲気になります。実験では、炭素粉末を加え、加熱溶融の際に金属が空気中の酸素と反応しやすいのを防ぐのと、不純物として含まれる金属酸化物を還元しやすくしています。

2.  人類初の合金:青銅は、人類が天然に産出する金属に手を加えて造り出した最初の合金です。約6000年ほど前に興った加工文化は、青銅器文明とも呼ばれ、鉄製造の技術が興るまでの長い年月、一般的な金属として様々な形で利用されてきました。我が国でも、弥生時代にはすでに多くの青銅が生産されるようになり、各地の遺跡から器を始めとした生活品や装飾品、鏡、仏像、釣り鐘、戦闘時の防護具や鉾、剣などが発見されています。大和政権下の古墳時代になると、さらに多くの青銅鏡が作られるようになっています。青銅製の遺跡物は、その後一般化した鉄器が錆びやすく形を残しにくいのに比べ、当時の形状を止めている物も多く、古代の政治状況や文化を知る上で貴重な資料といえます。

3.  権威の象徴「古代鏡」:古代鏡の多くは青銅製で、皇位の象徴である三種の神器のひとつでもあることから、格別な扱い方をされてきました。鏡は古代の人たちにとって神秘的な存在で、左右対称とはいえ実像を映し出す鏡は、どこか別の世界との接点を持つ異様な物として見なされていたに違いありません。日本各地の遺跡から出土した銅鏡の成分%比を分析すると、古代の鏡は比較的銅の含有量が高いものが多いため、鏡面は黄金色に光り輝いていたのではないかとも推測されています。古代の邪馬台国についての唯一の資料である志倭人伝には、女王卑弥呼が魏王より鏡百枚を…

…省略…

◇参考:小倉毅『青銅鏡をつくる:埼玉県理化研究会会誌』

◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。


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