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タマリンドガムとグリセリンを用いて液体洗剤をゲル化すると、軟らかい状態を保ったゼリーのようなセッケンとなります。

「動 画」まさしくプルプルセッケン

触感はスライムのようでもありますが、流動性がないのでゼリーに近く、透明感と水分に富んだ、軟らかいセッケンとなります。セッケンの製法としては、脂肪酸エステルをアルカリでケン化し、生成する脂肪酸アルカリ塩を固める方法が一般的です。しかし、強塩基である水酸化ナトリウムを一定量用いることが、ネックとなる場合が少なくありません。そこで、化学反応によって生成する本来のセッケンの製法とはだいぶ違いますが、強塩基を用いない方法として推奨するものです。原理としては、液体セッケン
原理としては、液体セッケンにタマリンドという豆類から得られる増粘成分(タマリンドガム)を加え加熱すると、多糖類を構成する分子鎖の間に十分にセッケンと水分が入り込みます。そのまま冷却すると、タマリンドガムの成分の流動性が失われて、セッケンと水で膨潤したまま、ゲル化していくのです。これは、不要の油を固める油処理剤の働きに似ています。グリセリンは水によくなじみ、固化する際のセッケン成分が濁るのを防ぐ、透明化剤の役割を果たしていると考えられます。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。



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