UA-119493607-1 基礎化学 | らくらく理科教室
  • 都留文科大学の理科教育

基礎化学・(初等教育学科の[Ⅰ]と共通)

講義科目の基礎化学ですが、授業の中ではできるだけ教材や実験を演示するようにしています。演示実験は、毎回の授業で5-10回、演示教材もたくさん回覧させます。学生は、こちらで用意した授業NOTEへの書き込みながら学習を進めていきますが、パワポを併用し、関連の映像なども確認しながら化学への理解を深めていけるよう配慮しています。

「授業計画」

第1回:ガイダンス:化学と人間生活

第2回:身の回りの物質から先進技術まで

第3回:物質の構成;物質の分離・原子と元素

第4回:単体と化合物・状態変化

第5回:原子の構造と電子配置

第6回:イオン結合とイオンからなる物質

第7回:分子からなる物質;共有結合と分子の極性、分子間に働く力

第8回:金属結合;金属の性質(光沢・延展性など)とその利用

第9回:物質量と化学反応式;化学反応と量的な関係

第10回:化学変化とエネルギー;反応熱と化学発光

第11回:化学変化と反応速度;反応速度を決める条件、触媒など

第12回:酸と塩基①;酸塩基の定義と種類・価数と電離度・水溶液のpH

第13回:酸と塩基②;中和反応と中和滴定・塩と加水分解

第14回:酸化還元反応;酸化数・酸化還元電位・酸化剤と還元剤

第15回:電池と電気分解;電池の構成と種類・電気分解の仕組み


「留意点」

  1. プリントを配布します。内容をメモするノートとして活用して下さい。
  2. 中学校~高校の復習から開始します:高校では選択科目や受験との関連でほとんど学習していない・内容がおぼつかない学生もいると想定して…
  3. プリントノートの空欄を埋めていくときに発問することもあります。順番に指名するので積極的に応答を。
  4. 授業では、教材や映像提示・演示実験を行います。必要があれば座席を移動して観察して下さい。撮影するなどデータを積極的に活用して下さい。
  5. 出席確認をかねて、小テストを実施することもあります。

 

授業内容紹介として、授業プリントの一部を掲示してあります。

「定期試験」実施します

「評 価」定期試験、授業中に提示する教材や課題への取り組み状況、興味関心の度合いなどを総合的に判断します。

「授業科目名」基礎化学 教員の免許状取得のための必修科目 単位数:2単位

「科 目 」教科に関する科目(中学校 理科)

「施行規則に定める科目区分 ・化学

「授業の到達目標及びテーマ」化学の基本的な概念と原理・法則に関する知識を習得する。また、化学と日常生活や社会、人間生活との関わりを意識し、化学的に探究する能力と態度を身につける。
「授業の概要」中学校・高等学校の「化学」分野の内容を踏まえ、包括的に化学の体系を捉えなおす。教材教具の提示・演示実験や映像などを活用し、演習問題にも取り組むことで理解を深める内容とする。


「前期試験2018」情報 

「前期試験」基礎化学・基礎化学(Ⅰ)
◎出題予定項目(あくまで学習のアシストのためでこのまま出題されるわけではありません) ただし、最後の「論述」についてはそのまま出題する予定です。

1.化学者カロザースによる合成繊維の発明がもたらした影響とその意義について考えを述べる。
2.赤ワインからエタノールを分留する際のポイントと注意点。
3.炭素の単体ダイヤモンドの導電性について
4.放射性同位体を用いた年代測定について
(1)生物の年代測定に炭素の同位体 14C を用いることが有効である理由は?
(2)ある生物の化石の14Cの量から、その生物が死滅してから経過した期間を求める方法。グラフを用いて図説する。
(3)カリウム19Kの電子配置について、M殻にまだ空きがあるのに価電子数が1である理由。
5.電気パンの実験装置の仕組み:パン生地の膨張と焼き上がり、「イオン移動」との関係。
6.ドライアイスが、常温常圧下で約-79℃で昇華してしまう理由。
7.ケイ素やケイ素化合物を応用した技術について
8.屋根などに用いられるトタンについて、防錆のしくみ
9.金について答えなさい:金箔の厚さとその層に並ぶ金原子の数の算出
10.炭酸アンモニウム (NH4)2CO3 の分解反応について:発生してくる2種類の物質を同時に確認する方法
11.熱化学方程式:ヘスの法則を用いた反応熱の計算
12.過酸化水素の分解反応について:反応速度vの一般式とそれを用いての計算
13.触媒とは?酵素とは?
14.pHが10の石けん水について:水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度の関係。
15.炭酸ナトリウム Na2CO3 と未知の濃度の塩酸の中和滴定について
(1)操作方法と濃度の求め方について
(2)「pH曲線」と指示薬の色変化について
なさい。
16.ダニエル電池について
(1)電池の基本構造を図説する。特に、金属板や電子の移動する方向なども
(2)回路に流れた電子の物質量や溶け出した金属の質量を求める。
17.燃料電池について:その特徴、メリット・デメリット
18.【論 述】わが国は、狭い国土に1億人以上の人口を有し、資源小国でありながらも人類史上例を見ない発展と繁栄を遂げてきた。特に、世界をリードするアメリカに次ぐ経済大国及び科学技術国家として、その役割に大きな期待が寄せられている。このことを踏まえ、学校における科学(化学)教育はどうあるべきか、自分の考えを述べなさい。特に、次の各項目に絞って論じるだけでも良い。ただし、政治的な立場を問うものではないので、あくまで科学教育に関する考えを述べる。
①わが国においては、経済発展や科学技術の進展に反するように、学校教育現場での「理科離れ」が深刻となっている。他の先進諸国と比べても、「科学に興味関心のある子ども」の割合が学年が上がるにつれ急減する傾向が指摘されている。
②日本列島は、領海面積が世界6位を誇るものの、山地が多く耕作面積がわずか17%しかない。火山が多く、地震等の災害が集中する世界有数の地域でもある。地下資源に乏しく、特に原油は99.4%以上を海外に依存している。
③日本は、江戸時代は鎖国下であったが、明治維新以降は急速な発展を遂げた。西洋列強の植民地にもならず、わずかな期間で超大国(一次大戦時には五大国の一員)にまでのしあがったことは、西洋列強から脅威とも受け止められた。
④日本では、伝統や文化が大切にされ途切れることなく脈々と引き継がれている。日本人は、手先が器用で清潔を好み、物を大切にする。また、忍耐強く、和を重視し争いを好まないなどと海外から評されることも多い。