「動 画」学生による模擬授業
<理科学習指導案>
日時 令和4年 月 日(火) 4校時 14:50~16:20
場所 都留市立文科中学校理科室
生徒 都留市立文科中学校 年1組32名(男17・女15)
指導者 都留文科大学3年
指導教員 都留市立文科中学校
1.題材名 生徒実験 「遺伝子の組み合わせ」
2.単元観 理科の見方・考え方を働かせ、生命の連続性についての観察、実験などを行い、生物の成長と殖えかたの特徴や遺伝の規則性、及び長い時間の経過の中で生命は変化して多様な生物の種類が生じてきたことを見いだして理解させるとともに、それらの観察、実験などに関する技能を身につけさせ、思考力、判断力、表現力等を育てる。
3.題材の目標 交配実験の結果などから形質の表れ方の規則性を見いだし、染色体にある遺伝子を介してから親から子へ形質が伝わること及び分離の法則について理解させる。
4.生徒の実態 このクラスでは、普段から積極的に授業に参加し、実験にも意欲的に参加するが、実験で得られた結果を基に考察する力が弱いため、実験後に実験の結果を基に考えをまとめる授業展開が必要である。
5.題材指導計画 第3章遺伝の規則性と遺伝子 p96~108
(1)遺伝の規則性:1 本時1
(2)遺伝子の本体:1
(3)遺伝子やDNAに関する研究成果の活用:1
計4時間
6.本時の目標 モデルを使い、子から孫への遺伝の規則性を調べ、顕性性質・潜性性質の特徴を踏まえながら考察する。
7.本時の展開
【本時の計画】
学習活動 | 指導上の留意点 | |
導入 | 1.前回の授業の復習をする。 2.実験プリントを準備する。 | 1.この単元で習ってきた減数分裂、顕性性質、潜性性質について復習する。 2.事前に配布する。 |
展開 | 1.実験の説明を聞く (1)指導者の手元を見ながら実験方法を聞く。 (2)準備物を班ごと持って行く。 2.表の記入の仕方を確認する。 3.班で実験を行う。 4.実験結果を班ごと発表する。 5.実験結果から、子から孫へ受け継がれる遺伝子の組み合わせ、孫に現われる形質の個体数の比を考察する。 | 1.実験方法を実演し、実験の全体像を把握させる。 2.表の記入の仕方を確認し、スムーズに実験を行えるようにする。 3.机間指導で実験が正しく行われているかを確認する。 4.実験結果を黒板に書き、試行回数を増やすことで偶然性による影響を小さくしてから、比率を考えさせる。 5.穴埋め形式にして実験結果から考察を行う。 |
まとめ | 1.まとめを行う。 2.実験道具の片付けをする。 3.次回の確認をする。 | 1.考察や既習の知識を踏まえて、自分の言葉でまとめさせる。 3.次回は遺伝子の本体について学習することを伝える。 |
8.本時の評価
(1)既習の知識や実験結果を踏まえて、遺伝子の組み合わせ、孫に現われる形質の個体数の比について考察しようとしている。
(2)既習の知識や実験結果を踏まえて、自分の言葉でまとめようとしている。
9.準備物 ビー玉 青8個 透明8個 巾着袋 4つ
10.参考・引用
・学習指導要領 p99~p103
【実験プリント】
実験:遺伝子の組み合わせ
教科書p101
実験日時: 天候 気温
年 組 番 氏名
「実験目的」
遺伝子の組み合わせが「Aa」のエンドウどうしを交配させてできる孫の代の形質について、モデルを使って実験し、顕性性質と潜性性質の発現する比率を求める。その結果から、子に現われなかった形質が孫の代に現われるのかを考察する。
「準備」
<用意するもの> 班ごと
青いビー玉 2つ 透明のビー玉 2つ 巾着 1つ
「操作」
1.実験準備
(1)実験操作を確認する。
(2)実験道具を持って行く。
2.(1)種子の形を丸形(顕性性質)にする遺伝子をA、しわ型(潜性性質)にする遺伝子をaとする。青色のビー玉をA、透明なビー玉をaとする。
(2)ビー玉を袋に入れる。
(3)袋の中をも見ないようにし、同時に2つのビー玉を取り出し、組み合わせを記録する。
(4)ビー玉を袋に戻す。
(5)(3)~(4)の作業を50回繰り返す。
発現する形 | |||
遺伝子の 組み合わせ | |||
出た回数 | |||
合計 |
「考察」
(1)Aaの遺伝子を持った子どもが交配すると、孫の代の遺伝子の組み合わせは( )と( )、( )になる。
(2)孫の代では、顕性性質:潜性性質がおよそ( ):( )の割合で生じる。
復習:AAの遺伝子とaaの遺伝子を持つ親が交配すると、子の持つ遺伝子の組み合わせはすべて( )
になる。
「まとめ」
遺伝子の組み合わせが「Aa」のエンドウどうしを交配させてできる孫の代の形質について、顕性性質と潜性性質の発現する比率はどのようになるか。
子の代に現われなかった性質が孫の代に現われるのはなぜだろうか。
反省・感想