寒天に電極を触れさせるとその部分に色がつく!電気分解により、電極付近では液性の変化が起こります。インクを用いないでスタンプ遊びができるというアイディア。
「動 画」鉛筆の芯の先が赤紫色に!
ステンレス側が陽極、鉛筆の芯側が陰極です。それぞれの電極付近では…
(陽極) 2H2O → O2 + 4H+ + 4e–
(陰極) 2H2O + 2e– → 2OH– + H2
鉛筆の芯側を陰極にして、寒天に触れさせると、その部分で水酸化物イオン濃度[OH–]が高まるため、加えておいたフェノールフタレインが赤紫色を呈するというものです。また、寒天には電気が流れやすくなるように少量の電解質を加えています。塩化ナトリウムでも問題はないのですが、塩素臭がすることがあるので、硫酸ナトリウムなどが良いでしょう。なお、寒天層が薄いので、電圧はさほど大きくしなくてもすぐに反応が見られます。
◇参考:理科教育ニュース2020.9.18号 『電気で寒天に絵を描く』の監修を担当しました関係、ここでは同様の実験のアイディアを提案しています。理科教育ニュースのご購入をススメします。
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。