レジで受け取るレシートには、酸によって黒く変色するロイコ染料が用いられています。酸とロイコ染料は、熱によってお互いに溶けあうという仕組みが活用されています。
「動 画」感熱紙を用いて
「解 説」
レシートに用いられる紙には、ロイコ染料と顕色剤(酸)が分散して塗布されています。レジには文字情報を熱として紙にプリントする機能があり、加熱によって分散していたロイコ染料と顕色剤が溶けあって混ざるようになるのです。無色のロイコ染料は、顕色剤に含まれる酸によって分子構造が変化し、黒い成分となります。これが感熱紙の仕組みで、インクやトナーに比べてシンプルで低コストなので、幅広い分野で利用されています。
動画では、アイロンの熱で感熱紙が黒くなる様子やアルカリによって黒化したロイコ染料が無色に戻るところも紹介しています。また、前もってスティックのりで紙にイラストを描いておくと、ノリに含まれるアルカリ性成分が顕色剤の酸を中和してしまうので、その部分が感熱による黒化が起こらないことも確認できます。
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、解説の一部を非公開にしてあります。操作には一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。
◇著書(単著):『サクッと!化学実験(dZERO)』『高校教師が教える化学実験室』『実験マニア(亜紀書房)』


