• 教材や実験の開発情報

化学のり(PVA)を発泡スチロールに塗りつけて火であぶると、塗っていない部分だそのまま残って、その他は収縮してくぼんでしまいます。色を塗って簡単表札のできあがり。

「動 画」軽く火にかざすだけ

□のりが付着していない部分は縮んでしまう

「操 作」簡略版

  1. 発泡スチロール製の板を準備する。
  2. 化学のり(PVA)を筆につけて、発泡スチロール板に絵や文字を描く。
  3. 発泡スチロール板を直火であぶる。
  4. 絵の具で適当に着色する。

「解 説」

発泡スチロールは、多数のスチレンがその二重結合部分で付加結合してできた高分子化合物(PS:スチレンポリマー)です。熱による軟化点が低く(約80~100℃)、成形しやすいため、容器や緩衝材など多方面で活用されている素材です。加熱によって、発泡(エアイン)構造が壊れやすく、体積が小さくなってしまいます。一方、化学のり(PVA)はその主成分であるポリビニルアルコールが水溶しているもので、粘性が高く熱容量も大きくなっています。発泡スチロール表面に筆で化学のり(PVA)を塗りつけると、その部分の熱が発泡スチロール側に伝わりにくく、温度がさほど上昇しないということが起こります。のりの付着していない部分は簡単に軟化して収縮し、筆で絵や文字を描いた部分がそのまま残るので、表札アートのようなものができるわけです。動画では、着色していますが、発泡スチロールでも色がのりやすい製品を選ぶとよいでしょう。

◇参考:この実験は、理科教育ニュース2019.1.18「電気を通す小麦粉粘土」(実験原案:セントトーマス大学アンマリー・トーマス氏 野呂茂樹先生監修)を参考にしたものです。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、解説の一部を非公開にしてあります。操作には一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。

◇著書(単著):『サクッと!化学実験(dZERO)』『高校教師が教える化学実験室』『実験マニア(亜紀書房)』


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です