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酸素濃度の高い環境下では、線香の小さな火が大きな炎となったり、スチールウールが線香花火のように火花を放って燃焼します。

□スチールウールが燃え尽きたのち、針金自身が燃え始める場合もあります。

過酸化水素水が水と酸素に分解する反応式は次の通り。

2H2O2 → 2H2O  +  O2

この反応は、常温でもゆっくりと進行しますが、酸化マンガン(Ⅳ)やヨウ化カリウムのような物質が加わると、それらが触媒として働き、加速度的に反応速度が増大します。発生した酸素は、集気びん中に溜まっていくので、酸素濃度の高い状態となります。そこに線香の小さな火を差し込むと「ポン!」という音ともに、大きな炎となって燃え上がります。また、スチールウールの場合は、表面積の大きい素材なので、通常の空気中での燃焼よりも激しく反応します。まるで線香花火のように溶けて球状にまとまって、火花を散らして燃えていくこともあります。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。




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