身の回りには、蛍光する物質があふれています。簡易ブラックライトを用いて、蛍光を発する様子を観察してみました。
白衣やコピー用紙はよく光ります。漂白処理の過程で蛍光物質そのものが加えられているものもあります。蛍石やラインマーカーも紹介していますが、とくに後者は「蛍光マーカー」として、蛍光という言葉を世に広めることにだいぶ貢献したのではないかと思います。はがきのシークレット処理や紫外線防止クリームも、身近な素材として関心を呼ぶようです。動画の後半では、指紋を光らせて観察するという鑑識のまねごと実験なども扱いました。
「実験タイトル」蛍光物質にブラックライト
「サブタイトル」もっと光を!
「準備」「操作」WEB非公開
「解 説」
紫外線を吸収し別の可視光線として放出する:物質には、紫外線を吸収しやすい分子構造を持つものがあります。蛍光物質と言われるものは、吸収したエネルギーを別の波長(より波長の長い可視光線)として放出するので、光っているように見えるのです。同様な現象で、蓄光とか燐光と言われるものもありますが、これらは光を当てるのを止めてもゆっくりとエネルギーの放出が行われていくため、発光があるていど持続するという現象です。中には丸一日も光り続けるものもあるようです。光源を一方向から差し込んでも、蛍光物質が放出する光は全方向になるので、光源からちょうど直角方向から観察すると、余計な光が目に入りにくいので、光の筋がよく見えます。なお、紫外線防止クリームですが、市販品の表示を見ると、たくさんの種類があることに気づきます。紫外線を吸収する能力の指標としてSPF値というのが使用されていますので意識してみるとよいでしょう。
◇古い参考動画
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。