玉子のような立体的でゆがみのあるものに金箔を貼ってみることにしました。
「解 説」
金属の一般的な性質として、導電性が高い・密度が大きい・イオン化する場合は陽イオンとなるなどが挙げられる他、延性や展性に富むというのがあります。特に、金属が長く延ばしたり広く薄く展ばしやすいのは、外部から物理的な力を加えても、整然と並んでいた原子がずれるだけで、比較的もとの形が維持されるからだと考えられます。
動画では、市販の金箔専用ののりを使ってみましたがなかなか簡単にはいきません。金箔はくっつきやすく、破れやすいのです。木のへらか割りばしを使ってみましたが、手に付着してしまうともうだめです。最終的には付属の和紙でくるむようにするとなんとかなりました。静電気がネックのようでもあります。まだまだ工夫を要する実験ネタではあります。この金箔を使った実験ですが、学習項目としては金属結合やイオン化傾向、遷移元素、延性や展性あたりか…。コスト的にどうかという見方もありますが、教育効果を考えるとチャレンジする価値はあるかなと思います。
◇サブタイトル:緊迫の一瞬!
◇キーワード:金属結合 自由電子 遠征 展性 金属光沢
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、解説の一部を非公開にしてあります。操作には一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。
◇著書(単著):『サクッと!化学実験(dZERO)』『高校教師が教える化学実験室』『実験マニア(亜紀書房)』