ススが少なく、簡便な燃料として使われている固形燃料を作ってみました。炎色反応を利用するとカラフルな炎になります。
「動 画」準備中
「手 順」
「注意と工夫」
「解 説」
ゲル生成時にエタノールが取り込まれる:酢酸カルシウムを溶解させていた水はエタノールと混じり合いますが、酢酸カルシウムの方はアルコールにほとんど溶解しません。そのため、酢酸カルシウムはすぐに析出してきますが、その際にコロイド粒子となって網目構造を作ります。その中に燃料となるアルコールが取り込まれ、液全体は凝結(ゲル化)してゼリー状の固形物となるのです。この固形燃料は、携帯燃料として野外調理や宴会時の小ナベ料理等で目にすることがあります。ススはほとんど出ませんし、揮発性が大きいため火勢も強いので重宝です。ただ、実際の固形燃料には、酢酸カルシウムよりはるかにR基の長いステアリン酸等が使われているようです。なお、封を解けばエタノールはすぐに揮発してしまうので、長時間放置すると実用になりません。
「演習例」
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。