ラムネの主な材料は、粉砂糖・クエン酸・炭酸水素ナトリウム(重曹)です。口の中でしゅわしゅわーっとなると同時に、ヒヤッと感じるのは、水分に触れることでクエン酸・炭酸水素ナトリウムが反応するからです。
まず、クエン酸と炭酸水素ナトリウムの中和反応は…
C(OH)(CH2COOH)2COOH + 3NaHCO3 → C(OH)(CH2COONa)2COONa + 3H2CO3
弱酸の炭酸H2CO3が遊離する反応で、この反応自体は発熱反応です。しかし、発生した炭酸H2CO3は、容易に水と二酸化炭素に分離してしまいます。
H2CO3 → H2O + CO2
こちらの反応が大きな吸熱を伴い、中和熱を上回るため、結果、全体としては吸熱となり、口の中でひやっと感がするわけです。
「グラフ」取得データをグラフにしてみた
「実践記録」ラムネを作ってみた
◇このブログで発信している実験は、取扱いに注意を要する試薬・器具も含まれています。また、操作自体に一定のスキルを要しますので、記事や映像を見ただけで実験することのないようにお願いします。実験の詳細の多くは、特に次の3書で紹介していますので参考になさってください。