シリコン(ケイ素)は、ごく微量の不純物を混入させると、微妙に電気が流れる半導体となる性質を持つようになります。その特異な性質は、さまざま先端部品の素材として活用されるようになり、特にトランジスタ電子回路として活用したものがICであり、それを極端に集積させたものが超LSIです。
映像は、スマホ用の拡大レンズを用いて、半導体基板に無数のトランジスタがプリントされている様子を観察したものです。まるで近未来の都市地図のようです。大規模集積回路の画像は企業の機密保持の関係、あまり積極的に公表されることはありませんが、かなり昔にひょんなことから入手したLSIです。30年以上前の1985年頃のことで、まだPC黎明期で、一般にはインターネットはおろか、メモリやワープロなどという言葉さえ何のことかわからない、そんな時代でした。それでも、これだけの集積度があったわけです。