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「動 画」宇宙の広がり:模擬授業実践例;Mitakaを用いて

「指導者評」

〇はじめに自分の知っている天体の名称を答えさせるのは良いが、生徒によってかなり知識の差がある。答えてくれた生徒にその天体がどのようなものなのか、知識を披露してもらった方が次への展開がしやすいのではないか。

〇板書:沈黙の時間の工夫が必要。教員が板書する際、書いては手をとめ、解説を加え、生徒の反応を見ながらが良い。時間はかかるが、ずっと書き続けている時間帯があるのはどうか。

〇シュミレーションソフト『mitaka』は魅力的だった。どこのサイトのどのような意図で活用されているのかのコメントもあった方が良い。ソフトの最初の管理画面の使い方も少し説明してやるとより興味がわくと思う。

〇時間の使い方は余裕があったが、生徒に文字以外の作図・描写などに取り組む工夫があるともっと良かったと思う。


「指導案例」学生による原案を掲載:一部省略

理科教育法指導案

日 時  平成31年5月12日(火) 5校時 16:20~18:00

場 所  都留市立文科中学校理科室

生 徒  都留市立文科中学校3年1組32名(男17・女15)

指導者  都留文科大学4年 教育実習生 T

指導教員 都留市立文科中学校 教 諭   印

題材名 「宇宙の広がり」

単元観:本単元では銀河系と太陽系の関係性、太陽系を構成している天体について学び、そこから地球から星座や月が時間の経過などの要因によってどのように見え方が変化するのか、どのような規則性があるのかを理解させることを目標とする。

題材の目標:宇宙には銀河があり、それは無数の恒星によりつくられている。とくに太陽系は銀河系に属している。そこで本題材では天体観測シミュレーションアプリ「Mitaka」を用い、銀河系と太陽系の関係性を学び、その太陽系内の惑星についても理解を深める。

生徒の実態:このクラスでは、実験などの実習では積極的に活動する反面、座学の授業では積極性が乏しく、集中力を保つことができない生徒も少なからずいる。そこでアプリを使うことで生徒の興味を引き、題材の理解をすること、また学びに向かう力を養うことを目標とする。

  • 題材指導計画:第1章 宇宙の広がりp178~191
    • 銀河系と太陽系:本時1
    • 太陽系の天体:1
    • 太陽:1   …     以上 計3時限
  • 本時の目標 Mitakaを用いて銀河系と太陽系の関係性を理解する。
  • 本時の評価
  • 準備物等

PC,プロジェクター,スクリーン,レーザーポインター,使用アプリ(Mitaka)

  • 参考・引用

・学習指導要領(文科省)

・使用アプリサイト,https://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/(2019.10月現在

  • 本時の展開

【本時の展開】

学習過程 37分 学習活動 指導上の留意点
提示・導入 5分 1.単元の流れの確認

2.発問:『どのような名前の天体をしっていいますか?』

1.本時に銀河系と太陽系、2次以降は星座や惑星の見え方を学習していくことを伝える。

2.恒星、惑星、衛星の名前が出たら質問を終わる。また、他にも知っていることがあれば答えるよう指示する。※時間を取りすぎないように、答えを誘導する。

展開25分 1.教科書P.174~179の写真を見ながら、「恒星」「太陽」「銀河」の用語の確認をする。

2.光年の長さを理解する。

3.銀河系と太陽系の関係をMitakaで確認する。

4.銀河、恒星、惑星、衛星の関係性を理解してまとめる。

1.ノートに板書を写すように指示する。

2.光年が距離の単位であることとものすごい大きな単位であることを確認させる。

3.授業初めに聞いた天体の位置も確認する。

Mitaka…4次元デジタル宇宙ビューワープログラム。恒星や太陽系の小天体の分布などを見ることができるため天体のスケール感や関係性が分かりやすい。

4.Mitakaで確認して支援する。

まとめ・評価・片付け

7分

1.本時の内容を確認する。

2.次時の授業の確認

1.配られた人から始めるように指示する。終わったら、班でまとめて提出するように指示する。

2.次時に扱う太陽系についての予告をする。

・板書計画

恒星 …自ら光りや熱を出している天体。星座を形づくっている。

例)太陽、北極星、ベテルギウス…

太陽 …地球から最も近い恒星で8つの惑星を持っている。

太陽系 …太陽を中心とする惑星や小天体の集まり

銀河 …恒星が数億~数千億個集まった天体。太陽を含んでいるものを特別に銀河系と呼ぶ。

宇宙は規模が大きすぎるためkmのような単位を使って距離を表すのが大変

→光年(距離の単位)を使う

1光年=光が1年に進む距離=300000 × 60 × 60  × 24  × 365

km/秒  秒/分  分/時間  時間/日 日/年

=約9,460,000,000,000km/年

理解度チェック

・私たちが夜に空を見上げるとオリオン座やさそり座などの星座を観察することができる。このように星座を形づくっている天体を(      )という。また、私たちが住んでいる地球から最も近いものは(      )という名前である。

・地球や火星、木星など太陽【=恒星】の周りを回っている天体を(     )という。また、月は地球の(     )である。これらの他にも太陽の周りにはたくさんの小さい天体があり、これらすべての集まりを(     )と呼んでいる。

・宇宙には恒星が数億~数千億個集まった(      )が無数に存在する。特に、太陽系を含んだものを(     )と呼ぶ。

~質問・感想など~

太陽・太陽系・銀河系・恒星・惑星・衛星・銀河


コメント一覧

返信2020年1月21日 5:15 PM

ざらめ24/

ソフトを用いてプチ宇宙旅行ができるのは、魅力的であった。宇宙の広さも実感できる。 地上からの視点も使えるとのことなので、地学分野の他の単元でも活用できそう。 最後ずーっと遠ざかって行った時に、背景放射の画像になったが、これはなにか生徒から質問が出そう。

返信2020年1月21日 5:15 PM

クリスマス24/

アプリを使って宇宙がどうなっているのか目に見えて分かりやすいと思った。 生徒側にもう少し何か動きがあってもいいと思った。 単語の復習はまとめとして良かったと思う。

返信2020年1月21日 5:14 PM

農業24/

アプリを使って視覚的にとらえられるようにするのは素晴らしいとかんじた。 アプリの字が小さく、後ろの席の人は見にくく感じたのではないかと思った。そのため、アプリを使う時だけ児童を前に集めた方が良かったのではないかと思った。

返信2020年1月21日 5:12 PM

お年玉無かった人24/

ミタカのようなICTは生徒も興味を持って授業に取り組むことができると思いました。板書をもう少し見やすくしたら良いと思った。

返信2020年1月21日 5:12 PM

お年玉無かった人24/

ミタカのようなICTは生徒も興味を持って授業に取り組むことができると思いました。板書をもう少し見やすくしたら良いと思った。

返信2020年1月21日 5:12 PM

ギータ24/

宇宙の壮大さ、私たちのちっぽけさを痛感しました。 ICT教育を見れた気がして、これからこれが増えていくのかと楽しみになりました。

返信2020年1月21日 5:10 PM

hammer24/

視覚情報が豊富で授業を受けていて面白かった。ICTが教育現場で推進されている理由がよくわかった。付け加えるなら板書とMitakaを対応させると生徒の理解がより深まると感じた。

返信2020年1月21日 5:08 PM

JOKER24/

Mitakaを使ったのは分かりやすくてよかった。だが、もう少しゆっくり見せて欲しかった。 板書中に沈黙の時間が少し長いと感じたのでそこを改善すると良いと思う。

返信2020年1月21日 5:07 PM

mura24/

教科書だけでなくネットも使ったことでよりわかりやすく、イメージしやすいものとなっていた。発言や生徒のリアクションに対する工夫があるともっと良かったと思った。

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