地震波説明モデル地震の波-P波とS波の違いを視覚的に説明する実験モデル:P波は波の伝わる方向に物質が振動するので「縦波」、S波は直角方向に振動するので「横波」。ただし、S波は液体中は伝わらない。ダイソーでスリンキーの名で販売していたものを使っています。
「動 画」マジックスプリングを用いて
「動 画」山梨県立科学博物館の展示
「模擬授業_実践記録」2019.10.29 2年M君による50分想定の模擬授業
「指導者評」
〇トークが滑らかでセンテンスの切り方もうまく、内容が頭に入ってくる。指導案では、学習内容を多く盛り込み過ぎの不安があったが、展開がスムーズで、相当に場慣れしている感があった。安心して見ていられた。
〇導入:地震の回数は、事前に選択肢があった方が挙手しやすかったかも。
〇震央~イラスト:もう少し大きめが良い。消すタイミングがやや早いのがあって描き切れない生徒もいたかも。
〇画像のカラープリントの提示:時間が短くて後ろからも見えにくい。回覧すれば?
〇演示実験の工夫:せっかく作成したものなので、もう少し時間をかけて説明しても良い。
〇マジックスプリング:縦ゆれと横ゆれの解説があまりに短くて…ここが山場のはず
「指導案例」学生による原案を掲載:一部のみ掲載
理科教育法指導案
<1年_単元4「大地の変化」p218-223>
【本時の展開】
学習過程
全50分 |
学習活動 | 指導上の留意点 |
導 入
3分 |
1.発問『日本で昨年起きた地震の数はどれくらいでしょうか。数をいっていくので手を上げてください。…』(3分) | 1.地震の数を考えることで、地震に様々な規模があることに気づく。
2018年の地震の数は2179個。 2011年は10680個、2016年は6587個 |
展 開
40分
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1.発問『地震のニュースで聞く用語』を自由に発言させる。(3分) 2.解説・板書 震源・震央・震度・マグニチュードの用語説明をする。(7分) 3.作業 p221『地震の揺れの広がり』(15分)(模擬授業では省略) 4.図説 地震をどのように観測しているのか。(5分) 5.P波とS波についてマジックスプリングを用いて理解する。(10分)
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1.教科書に載っている用語が日常的に使われていることを理解する。出てこないようならば、「仙台は東日本大震災の何だったか」のような質問をする。
2.震源は発生場所、震央は震源の真上であることや、震度は揺れの強さ、マグニチュードは地震の規模であることを混同しないように教える。 3.教科書では書きにくいため、作業頁を印刷したものを用意する。色鉛筆は班の数×2~3本ずつ用意する。ほぼ一定の速さで揺れが広がることを確認する。 4.地震計の話や計測用紙の話を、写真を用いて説明する。この時、主要動と初期微動の説明をする。 5.緊急地震速報の仕組みと絡めながら、P波・S波・初期微動継続時間について教える。マジックスプリングは班数用意する。 |
まとめ
7分
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1.発問:『本時の学習内容のまとめて下さい。』(模擬授業では省略)
a.震度・マグニチュードを説明せよ b.地震の揺れはどのように広がるか c.P波・S波の特徴をそれぞれ説明せよ |
1.生徒との問答の中で、最終的には確実に3点を押さえる。 |
〈板書計画〉
ニュースで聞く言葉 震源 地震が発生した場所
震央 震源の真上 震度 各地点で観測される揺れの大きさ。 0~7の十段階 マグニチュード 地震の規模 大きいほど広い範囲に強い揺れが伝わる。 |
〈地震の波の種類〉
初期微動継続時間 初期微動が始まってから主要動が始まるまでの時間。 |
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。