6カップ(A~F)を用いて、透明→茶色→無色→赤紫色→茶色→青紫色のカラーマジック
カップに入っている成分は、動画の右側からA~F…A:ヨウ化カリウムKI B:塩素系漂白剤 C:水酸化ナトリウム D:フェノールフタレイン指示薬 E:塩酸 F:デンプン
操作を以下①~⑤段階に分けて解説します
①AをBに加えると透明が茶色に…透明水溶液のヨウ化カリウムKIを塩素系漂白剤に注ぎ込むと、ヨウ化物イオンが塩素によって酸化され単体I2が生成、茶色を呈します。
2I– → I2
②B→C 茶色が透明に:単体I2は、水酸化ナトリウムによって次亜ヨウ素酸HIOとなって透明に戻ります。
I2 + OH– → I– + HIO
③C→D 透明が赤紫色に:水酸化ナトリウムによってDのフェノールフタレイン指示薬が赤紫色を呈します。
④D→E 赤紫色が茶色に:Eの塩酸によって水酸化ナトリウムが中和され、フェノールフタレイン指示薬の色が消えて無色に戻ります。ただし、I2 + OH– ⇄ I– + HIOは可逆反応で、塩酸によって、また単体のヨウ素I2 が生成するので、全体としては単体ヨウ素色で茶色を呈します。
⑤E→F 茶色が青紫色に:単体のヨウ素I2がデンプンとヨウ素デンプン反応を起こし青紫色を呈します。