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アルデヒドの還元性を確認する実験で、フェーリング反応による変化を観察します。

アルデヒドは、分子内にアルデヒド基 -CHOを持つ化合物で、強い刺激臭を放ち、各種有機化合物の合成の基本原料となります。第一級アルコールを酸化すると得られ、還元性を有するので、フェーリング反応や銀鏡反応を示します。特に、このフェーリング反応においては、フェーリング液中の銅(Ⅱ)イオン Cu2+ が還元されて、酸化銅(Ⅰ) Cu2O の赤色沈殿が観察されます。

Cu2+ → Cu2O

(+2)    (+1)

なお、アセトアルデヒドは、一般的には酸化してカルボン酸となります。

CH3CHO  → CH3COOH

しかし、実際には、もう少し複雑な反応が起こることもあります。また、動画の中でも解説している通り、アルデヒドの沸点は、20.2℃であり、室温で十分に揮発し、ちょっとした刺激で突沸することがあるのでその取扱いには注意が必要です。特に、アルデヒドに弱い体質の人もおり、その蒸気の濃度が高いと強く反応が出ることがよくあります。十分な換気のもと取り扱うようにしてください。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。

  

 


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