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つまようじの端に石けんをちょっと付けて水に浮かべると、水面を少しずつ進み始めます。水面にコショウを浮かべてみますと、コショウをかき分けていく様子がよくわかります。つまようじに推進力が生じるのは、石けん(界面活性剤)が表面張力を弱める性質に関係があります。

「動 画」


実験プリント版

「実験タイトル」つまようじが水面を進んでいく!

「サブタイトル」つまようじ、スイスイ!

「キーワード」表面張力 界面活性

「操 作」

  1. 水槽にチョークの粉やコショウなどをふりかけておく。
  2. つまようじの先に石けんをちょっとつけて、静かに水槽に浮かべる。

「注意と工夫」

  1. 石けんをつけた後、画像のようにアルミホイルでくるんでおくと、推進力の方向が安定する。
  2. やり直す場合は、水を換え、つまようじ新しいものを使うようにする。
  3. つまようじが動いている間も、チョーク等の粉を振りかけ続けてみる。すると、石けん分子が拡散して、推進力が生まれる様子を視覚的に捉えることができる。
  4. 円形の画用紙を用いて、回転運動を観察することもできる。

「解 説」
表面張力による推進力:つまようじの端に付着させた石けんが、水の表面張力を減少させることで、つまようじが水と一緒に逃げる方向への推進力が生まれます。石けん水が後方に石けん水を噴射(?)しているような感じに見えますが、つまようじが水に引っ張られて、表面張力の高い方に向かって逃げていくわけです。昔、樟脳(しょうのう)ボートというのがありましたが、同様の原理です。木切れや発泡スチロール等、水に浮かぶ素材なら、同じようなことができるはずです。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。

  


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