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上から液体をぽたぽた滴下すると、宝石のようなカプセルが次々と誕生します。魚卵エキスを混ぜ込むことができたらしいことから、一般名称も「いくらカプセル」に落ち着いた感があります。

「動 画」食紅でカラフルに

「動 画」少し大きめサイズの作り方


「解 説」

1.不溶性の膜が生成する:最近の食品の中には生鮮食品をまねた、いわゆるコピー食品が多く見られるようになりました。かつて話題となった「人造イクラ」も、実験のような方法でカプセルの中にエキスを封入して作られていたようです。材料のアルギン酸ナトリウムは、分子内の-COOH(カルボキシル基)のH部がナトリウムイオンと交換されたもので、水溶液中で高い粘性を示します。このカルボキシ基部は、マグネシウムイオンやカルシウムイオンなどの多価イオンとも強く結合し、水に不溶なゲル化皮膜を作ります。生成した膜は動植物の細胞同様、水分子やイオンのような小さな粒子の出入が可能な半透性を示すため、内部に大きな粒子を含む液を封入すると、外部溶液との間に浸透圧を生じます。いわゆる「膨潤状態」となるために、あの独特な触感(食感?)が得られるのです。

2.生命誕生の鍵を握る:コピー食品として活躍中の半透膜ですが、実はこの物質、生命誕生の鍵を握っているのではないかとも考えられています。それは、太古の昔、希有な条件が重なり淡水下で濃縮された分子群が、カルシウムイオンの存在する海水と接触し、細胞膜の原型を生成したのではないかというものです。確かに希薄な海水よりも、限定された膜構造の中で種々のタンパク質が形成され、生命としての連続性が生まれたというアイディアには注目したいものです。


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。

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