新潟県高等学校教育研究会理科部会(化学)の実験研修会にお招きいただきました。「水素形燃料電池教材の作成」として、参加者各自1個持ち帰って頂く企画としました。タッパ工作とニッケル網のパラジウムメッキ、セルロース電解質膜を用いての電池セル作りをメインとしましたが、何とかすべての作成教材で燃料電池反応が確認できました。ただ、時間内に4個ほどモーター駆動まで電圧が至らなかったものがありましたが、これは正極面の乾燥によるもので、純水を少したらせばガンガン回ると思います。他の何とかよろよろとモータが回転したものについても同様です。自分のアドバイスがそこまで至りませんで…現場の学校でぜひ再チャレンジしてみてください。わずかな水素供給でも数時間余裕で駆動が維持するはずです。
「動画」講習会の様子
重ねての言い訳になりますが、電解質膜として使用したセルロースを乾燥したままで用いた(通常は薄水に浸したものを配布)ので、十分なイオン移動が確保できなかったのかと思います。冷静になって考えれば、最後に正極に純水を少し滴下していればもっと勢いよくモータ駆動が視認できたかなと。でも、お持ち帰りの教材は、メッキが完全にロスするまで100回以上使いまわしできるのでぜひとも演示教材等にお使いいただければと思います。何か疑問点などございましたなら、下記リンク先と…いつでもご連絡くださいませ。
実験内容の詳細 → 水素形燃料電池教材をつくる
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。