• 教材や実験の開発情報

塩化鉄(Ⅲ)水溶液を沸騰水に滴下すると、水酸化鉄(Ⅲ)コロイドが得られます。このコロイド粒子は、一定の大きさで水溶液中で安定しているもので、チンダル現象や凝析など、興味ある性質や現象を観察することができます。

□準備:判定試薬ビン(0.1 mol/L硝酸銀) 判定試薬ビン(0.1 mol/Lチオシアン酸カリウム 水溶液) 各試薬の水溶液1 mLずつ(0.5 mol/L塩化鉄(Ⅲ)  0.2  mol/L塩化ナトリウム 0.1 mol/L塩化カルシウム 2%ゼラチン) 0.1mol/L硫酸ナトリウム水溶液2mL 蒸留水 レーザー光源 ヒモ 割りばし セロハン1枚(15×15㎝くらい) pH試験紙 駒込ピペット2本

□操作メモ

  1. 塩化鉄(Ⅲ)水溶液2 mLを試験管に取る。100 mLビーカーAとBにそれぞれ蒸留水50 mLを取っておき、ピペットAを使い、塩化鉄(Ⅲ)水溶液1 mLビーカーAに加える。ビーカーBは、沸騰させてから、塩化鉄(Ⅲ)水溶液1 mLを少しずつ加える。→ すぐに火を止める。
  2. AとB(少し冷ましてから)の溶液にそれぞれレーザー光を当てて横から光の通路を観察する。
  3. 200 mLビーカーを使い、水酸化鉄(Ⅲ)コロイド溶液50 mLをセロハン膜に包み込んで口をヒモで結ぶ。少し温めておいた蒸留水100 mLをビーカーに入れ、セロハン包みを割りばしにくくりつけて水に浸けたまま、数分間放置する。
  4. セロハン包みの周りの水を少量ずつ3本の試験管に取る。それぞれ、①pH試験紙でpHの判定をする ②硝酸銀水溶液を滴下する ③チオシアン酸カリウム水溶液を滴下する。
  5. セロハン包み中の溶液を試験管4本(④⑤⑥⑦)に…

…省略…


◇実験タイトル:水酸化鉄(Ⅲ)コロイドの性質

◇サブタイトル:ちょろいぞ、コロイド!

◇キーワード:チンダル現象 疎水コロイド 透析 凝析 塩析 保護コロイド


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。