アルミパイプを立てて、ネオジム磁石を上方から落としますと、中で引っかかるようにしてゆっくり落ちてきます。落下に逆らう力が作用していることは明らかです。これは、落下時に磁石のつくる磁界とアルミニウム内部に存在する自由電子が関与する現象です。
アルミニウム自体は磁性を持ちませんが、まるで磁性を帯びたように磁石を引き付けている様子が動画から伺えます。磁石は落下して移動するので、変化する磁界の中でアルミニウムの自由電子も動く(電気が流れる)ことになります。変化に逆らうように電磁力が働くので、この演示実験では磁石が落下する方向と逆の力が作用し、アルミパイプに引っかかるように落ちる様子が観察できるわけです。
「動画2」アクリル管と落下に要する時間を比較している演示実験
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。
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