風船をこすって静電気を起こし、スズランテープ(クラゲ状)を空中に浮かせてみようという試みです。
模擬授業:実践記録
「動 画」2020.01.21
〇冬場に空気が乾燥していることやエアコンの扱いなど、実践上の工夫にも触れておくとよい。
〇最後の「電気をためる装置」については、けっして個人的にまねて実践することのないよう、重ねて注意を促したい。
〇低予算で実践効果の大きなテーマだが、スズランテープの結び方や静電気を起こす物質の組み合わせなど、工夫が必要な実験。事前に予備実験を重ね、よく計画が練られていたと思う。
〇教育現場で一人で教材を開発し実践にまでたどり着くには、結構ハードルが高いものだ。こういう実践を大学の授業の中で、他の学生と経験できたことは、大きな収穫になるだろう。
<指導案:2年_単元4「電気の世界」> 担当者 A 2020.01.21
【本時の展開】
導入
10分 |
1.前時までの振り返り
前回行った教科書217の実験を見る。 発問「前回学んだ静電気の性質はどのようなものですか?」 ワークシートを記入する。 静電気は(-の電気)の移動によって生じ、帯電した物質どうしは(反発しあったり)、(引き合ったり)する性質がある。 2.本時で行うことの確認 |
1.教科書p214~218
(1)静電気の性質を調べた実験の結果の確認 (2)電気の正体が何であったか,確認させる。 →「-と+に帯電した」の言葉の確認 →ワークシートを埋めさせる。 2.本時のめあて 静電気にはどのような性質があるのか理解したうえで,静電気を作って遊んでみる。 |
実験
25分
|
1.電気クラゲを作成する。
ワークシートを見る。 完成したもので遊ぶ。 発問「どうして宙に浮くのだろう」 板書を見てワークシートに記入する。 2.感電実験を行う。
円になる。 |
1.電気クラゲづくり
準備物(風船,ポリエチレンの紐,くし,はさみ) (1)一緒に作りながら机間指導。 (2)手順の3が終わり次第,立つように指示する。→周りの人や物,机,ガラスなどにぶつからないように周囲の確認をさせる。 黒板にクラゲが浮く原理を絵で表す。 →風船と紐が-に帯電して反発していることを伝える。 2.感電実験準備物(カップ,風船,アルミホイル) 心臓が弱い子や刺激が苦手な子には無理に強要しない。 円になっている間に電気をためる。 |
まとめ
評価
15分 |
1.まとめ
2.次時の学習内容を確認する 3.片付け |
1. +に帯電していることや,-に帯電していることを意識させる。
2. 静電気と放電について次時の内容を伝える。 (1)感電実験でビリッと来たのは帯電した電気が自分たちに飛んできたということである。(放電) (2)静電気により嫌な思いをしないようにできるのか。 3.実験プリント回収 |
<実験プリント>
静電気は( )の移動によって生じ、帯電した物質どうしは( )、( )性質がある。
電気クラゲ実験
準備するもの
・スズランテープ ・風船 ・くし ・タオル ・空気入れ
手順
1.スズランテープを20cmの長さに切る。
スズランテープは薄く2枚重なっているが,
クラゲは軽いほうが浮きやすいので1枚にする。
2.薄くした1枚のテープの中心を結ぶ。
3.くしを使ってテープをなるべく細くなるようにさく。
この時結び目までしっかりさく。
4.風船に静電気が帯電するようにティッシュでこする。
同様にクラゲもくしでこすり,一気に上に放り投げる
考えてみよう
どうしてクラゲは浮いているのだろうか。
静電気でビリッとなることが嫌だと思う? はい・いいえ
感想
◇理教法:静電気の正体 p215-6:教科書レッツトライ~静電気クラゲを浮かせよう浮かせよう
◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。