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寒天に紫キャベツ色素、炭素棒と乾電池を用いた電気分解の実験ですが、電極付近で起こる化学反応を理解するにはインパクトのある実験です。

「解 説」

動画では、陽極側で水素イオン濃度が高まって、色素が赤く酸性となっていく様子が観察できます。また、右の陰極は、電子の供給を受けて水酸化物イオン濃度が高くなって塩基性となります。寒天は0.5~1.0%、いったん85℃以上にして溶かしてから放冷して使用しています。紫キャベツ色素は、あまりに高温だと、紫色のはずがぼけた青色になってしまいますから、固まり始める直前に加えて溶かすと良いでしょう。電気分解に要する電圧ですが、電極間距離(寒天の厚さ)や溶存している電解質(硝酸カリウムなどを加える場合も)の濃度にも左右されますが、使い古しの9V電池です。ただし、電気分解による気泡が出過ぎて見にくくならない程度に調整するとよいでしょう。

「動 画」監修教材を用いての解説:学研の教材


▽このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。


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