生クリームをシェイクしてふわふわの泡状にし、さらにひたすら振り混ぜ続けていきます。すると白い泡がは消え、液体から分離して淡い黄色の固形分(バター)が得られます。
「実験タイトル」バターを作る
「サブタイトル」ベターなバター
「キーワード」脂肪 ミセルコロイド 塩析
「準 備」清潔なペットボトル 生クリーム タオル カッターなど
「操 作」
「注意事項」
「画 像」
「解 説」
1.乳脂肪球がコロイド状になって分散している:生乳のうち、脂肪分の多い成分を遠心分離器など得たものが生クリームで、脂肪分が18%以上のものと規定されています。牛乳パックに3.6とか4.0のような数値表記がありますが、その数値と比べると生クリームの乳脂肪分の多さがわかりますね。生クリーム中では、脂肪がタンパク質の膜で包まれた乳脂肪球として分散しています。脂肪球は、一定の大きさを持つコロイドで表面電荷を持っているのですが、同じ電荷どうしがまるで磁石のN極とS極のように反発しあって溶液中で安定して分散していると考えられます。そこに振動を加えると、包み込んでいる膜が壊れて脂肪が出てきます。脂肪どうしが集まりやすくなるので、大きな塊を作って分離していくというしくみです。冷蔵庫のドアポケットに生クリームを入れておくと、ドアの開閉の刺激によって固まることもあるそうです。生クリームは白いのにバターが淡い黄色をしているのは…
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2.『bread and butter」:英語の『bread and butter』は、直訳すれはバターを塗ったパンですが、その意味合いは、生活・日常、あるいは生きるための手段ということを示します。それほどバターの歴史は古く、古代インドの叙情詩『マハーバーラタ』や聖書にはすでにその記述があります。起源はメソポタミア文明以前にさかのぼり、おそらくは皮袋に入れた生乳を吊るして、揺するなどして作っていたものと考えられます。西洋では、オリーブオイルと並んで利用される油脂でしたが、チーズのような保存性が無いため、塗り薬や化粧品、ランプ燃料としてももわれていたようです。食用としては、…
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◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。