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寒天を溶かして冷えて固まる際に、トウモロコシなどの野菜を入れて型を取ります。そこにろうそくを溶かし込んで固めると、しゃれたオリジナルキャンドルのできあがり。見かけは野菜そのものですが、点灯すれば立派なキャンドルとして使用できます。

「動 画」トウモロコシ形のキャンドル工作

時間にゆとりがない場合は、粗熱を効率よく除き、冷水に浸けるなどの工夫が必要となります。寒天で型を取るときにあまりに寒天層が薄いと壊れやすくなりますが、紙コップにそのまま入れた状態で用いれば形をなんとか保つことができます。ロウを溶かす際は、時間をかけてゆっくりと加熱することです。突沸が起こりやすいので過熱させないよう注意して下さい。


1.寒天(かんてん):テングサ(天草)やオゴノリなどの紅藻類の成分を一旦凍結してから乾燥したものです。凍結させて乾物にするとういう製法ですが、たまたま屋外に捨てたトコロテンが屋外で凍結と溶解を繰り返して乾物となったものを、再度トコロテンの材料としたら臭みが抜けているものができたということがきっかけになったそうです。寒天の呼び名の由来も、寒空に干すという製法に由来するようです。テングサを原料とする寒天の場合は、漂白したのち煮沸して成分を抽出します。成分のほとんどはアガロースやアガロペクチンなどの多糖類からなる食物繊維で、ヒトの消化酵素ではほとんど分解されないためダイエタリーフードとして好まれています。

2.二種類の糖がつくる高分子化合物:寒天の主な化学成分はアガロース(agarose:寒天は英語でagar)という糖が長く直線状につながっている物質です。セルロースに似ていて、分解されにくいことから食物繊維に分類されますが、アガロースは2種類の糖(ガラクトースとアンヒドロガラクトース)が交互につながっています。このアガロースは、水素結合により水分子と結合しやすく、鎖状の分子の間に多量の水分子を吸収して網状の層を形成します。この網状の層が…

…省略…


◇実験タイトル_寒天で型取りしたキャンドルを作る

◇サブタイトル_かんたん寒天型取り工作


◇材 料


◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対(!)にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものが多いので参考にして下さい。




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