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ビタミンCでヨウ素液を脱色する化学反応:この酸化還元を利用して食品中に含まれるビタミンCの存在やその量を測定することも可能です。

「解 説」ビタミンC(アスコルビン酸 C6H8O6)は、酸化されやすい有機酸で、数々の食品に含まれていて、酸化防止剤として添加されることもあります。自身が酸化しやすいということは、還元力が高いということにもなります。その性質を利用して、あらかじめ濃度が分かっている酸化剤(ヨウ素など)を用いると、ビタミンCがどれほど含まれているかを滴定することができます。

ビタミンC(アスコルビン酸 C6H8O6)が、ヨウ素(褐色)を還元して、脱色する反応…

C6H8O6 + I₂ → C6H6O6 + 2HI

反応後、デヒドロアスコルビン酸(C6H6O6)とヨウ化水素(2HI:透明)が生成します。

なお、ヨウ素が含まれている試薬としてイソジンなどがあります。イソジンを薄めて用いても同様の操作をすることが可能です。


◇ユーチューバーのヒカキンさんが2015年のエイプリルフールに、コーラに見立てたイソジン液にCCレモン入れるという冗談の動画を投稿した際にも話題になりました。→『コーラにCCレモン入れると透き通る

◇このブログで発信する情報は、取扱いに注意を要する内容を含んでおり、実験材料・操作、解説の一部を非公開にしてあります。操作に一定のスキル・環境を要しますので、記事や映像を見ただけで実験を行うことは絶対にしないで下さい。詳細は、次の3書(管理者の単著作物)でも扱っているものがありますので参考になさってください。

  


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