第2学年 「理科」 学習指導案
日時 令和6年1月5日
対象 第2学年1組25名
指導教員
実習生
1 単元名(単元名、教材名、出版社)
単元3 天気とその変化 新しい科学 東京書籍
2 単元の目標
(1)身近な気象の観察や観測を通して、気象要素と天気の変化の関係を見いだせるとともに、気象要素についてそれが起こるしくみと規則性についての認識を深める。
3 単元の評価規準
ア 知識・技能 | イ 思考・判断・表現 | ウ 主体的に学習に取り組む態度 |
①気象要素と天気の変化との関係に着目しながら、霧や雲の発生、前線の通過と天気の変化についての概念や原理・法則を理解している。 観察や実験に関する基本操作や記録方法など基本的な技能を身に付けている。 | ①気象要素と天気の変化との関係について、見通しを持って観察や実験を行っている。 実験結果を分析して解釈し、天気の変化についての規則性や関係性を見いだして表現している。 | ①気象要素と天気の変化との関係に関する事物・現象に進んで関り、振り返りを行うなど、科学的に探求しようとしている。 |
4 指導観
(1)単元観
本単元は、霧や雲のでき方や雨や雪のでき方についての観察・実験を行うことにより、その結果を気圧、気温及び湿度の変化と関連づけて捉えることが主なねらいである。
霧については、気温が下がると湿度が上がるという規則性とあわせて、気温の低下により大気中の水蒸気が凝結する現象として霧の発生原因を理解させる。雲については、大気の上昇に伴う気温の低下に触れる。
観察や実験を行い、その結果から気圧、気温及び湿度の変化と関連付けて論理的に捉えるという科学的な見方考え方を身に付けさせたい。
(2)児童観
2年生全体で、活動には積極的だが、発言や反応の声は小さい傾向にある。班などで話し合い発表する場面を設け、授業への主体的な参加を促すようにする。
また、1学年の化学単元では、水の状態変化について学習しており、水蒸気という小さな粒子に分かれて目に見えなくなり、粒子の運動性が増し、激しく運動していることが学習している。
(3)教材観
気象に関することは身近なものが多いが、スケールが大きいものや目には見えないものまであるので、イメージを持たせることが重要になる。それを土台にして、気象現象とその変化について理解を深めるとともに、自然界の動的な捉え方、地学的な現象を立体的に捉える見方・考え方を養うことが出来る。また、気象は、日常生活に関わる現象であり、生活に密着する科学的な見方・考え方を養うことが出来る。
5 単元の指導計画(全〇時間) ※「本時」は「時間」の数字の下に入れる。
次 | 時 | ねらい | 学習活動 | 【評価規準】 (評価方法) |
第 1 次 | 1 | 水蒸気が水滴に変わる条件を、実験を通し理解する。 | 水蒸気が水滴に変わる条件 (実験) 班ごとどのような結果になったか話し合い発表する。 | 実験で得られた結果をもとに、水蒸気が水滴に変わる条件を説明している。(発言、記述) |
2 | 露点、飽和水蒸気量について理解する。 | 前時の実験結果の振り返り 露点、飽和水蒸気量について | 空気を冷やしていくと、水蒸気が水滴に変わる現象を飽和水蒸気量の考え方と結び付けている。(発言、記述) | |
3 本時 | 湿度の計算について理解する。 雲のでき方について理解する。 | 湿度の求め方 計算演習を行う。 雲のでき方 ペットボトルを用いた実験を行う。 | 計算方法や実験方法の技能を身に付けている。 (発言、問題演習) | |
4 | 水の循環について理解する。 気団と前線のイメージをつかむ。 | 水の循環 気団と前線 | 暖気と寒気はすぐには混じり合わず、境界面を作ることを理解している。(発言、記述) | |
5 | ||||
6 |
6 本時の指導(全〇時間中の第〇時)
湿度の計算方法を身に付ける
雲のでき方について理解する
〇学習内容 学習活動:T「 」・C「 」 | ・指導上の留意点 【評価規準】(評価方法) | |
導 入 5 分 | 前時の復習 露点、飽和水蒸気量 ・飽和水蒸気量は気温が高くなると大きくなり、気温が低くなると小さくなる。 ・空気中の水蒸気量がその気温での飽和水蒸気量と等しくなる温度が露点。 | 霜や結露を例として取り上げ、イメージを持たせる。 |
展 開 40 分 | 〇湿度ついて プリント記入 ・湿度とは、ある温度1³mの空気に含まれる水蒸気の割合 ・湿度の求め方の公式 イラストに書き込み ・空気が持つ水蒸気量が多いほど湿度は高い ・同じ湿度でも気温が変わると水蒸気量も変わる (ねらい:黒板に書く文言と一緒) 問題演習 教科書p193 〇雲のでき方 雲とは何か考える。 水滴 ペットボトルを使った実験を行う。 教員が前で見せた後、班ごとに実験を行う。 実験結果からどのように雲が出来るのか考察する。 班ごとに結果、考察を発表する。 ・気圧が下がると、気温が下がる。露点まで温度が下がると水滴が出てくる。 空気が上昇し、気圧の変化により水蒸気が水滴に変化し、雲ができること。上昇気流で支えきれなくなった水滴が、雨や雪となることに説明を受ける。 | プリント配布 百分率の確認を行う。 イラストを用いてイメージさせる。 全体に例題の開設をした後、各自で練習問題、確認問題を行う。 生徒間を回り、理解しているか確認する。 水蒸気は目に見えないことを確認する。 この際、実験は見せるが解説はしない。 実験方法のみ伝える。 |
ま と め 5分 | 雲のでき方のイラストを描く |
湿度とは ある温度1³mの空気に含まれる水蒸気の割合 ・湿度の求め方 プリントイラスト② 公式 プリントイラスト① ・問題演習解説 | 雲のでき方 まとめイラスト |
7 準備物など ※本時に使用するワークシートなどがある場合は、ここに添付する。
温度計 ペットボトル
水蒸気の変化と湿度
年 組
湿度とは
湿度の求め方
( ) ( ) ( )
空気が持つ水蒸気量が多いほど 。
気温が高い 気温が低い
同じ湿度でも気温が変わると水蒸気の量も 。